2011/05/06

回想:自転車でお遍路 2010/05/11 焼山寺、鶴林寺

この 5/11 は 2 日目ながら、このお遍路最大の山場。事前情報で一番大変だと言われていた焼山寺を登る。朝の 06:18 にロギングが始まっているので、 05:00 起き?ブログを見なおしてみると、 5 時過ぎとなっていた。着替えて自転車整備して、荷物を積んでからロギング開始と同時に発車。
ホテルからは直線で 5km ほどだが、標高差が 500m ほどあり、急な坂を一時間は登るか?この日は徳島市周辺の札所を 9 つも回るので焼山寺は朝一にクリアしたい。山門は 07:00 に開くので、 06:00 には麓につきたいと思っていたが、すでに遅れてしまった。
焼山寺への入り口は目印のコンビニから山に向かって登る。が、最初のうちは自転車をこぐことができる斜度だ。時速も 10km 以上を記録している。これがある民宿の前から激変する。
そこからは自転車を押して登ることになる。


だいたい標高が 300m ぐらいの地点か?自転車を押さないで、置いてくるという手もあるのだが、下りはやはり乗るほうが速く行けるので押すことにした。
そこからだいたい 50 分ほど山道を自転車を押しながら登り切るとこの駐車場に出てくる。韓案内板を見て、本堂の場所を確認する。。自転車はここに止めておくのが良さそうと判断し、施錠してお勤めに向かう。
駐車場は早朝なのでガラガラ。
しかも、霞んで向こうが見えない。
まさに聖域。
今日はこの景色を最後に再び目にすることとなる。
これが山門へり登り口。なんという荘厳な雰囲気。。山をよじ登った先にこそある風景だ。
これが十二番 焼山寺 山門。
焼山寺の山門にたたずむお大師様の像。

納経を済ませて、納経堂に御朱印を頂きに入ると、「山道を自転車で押して登るのは大変だったでしょう?」と声を掛けていただきました。どうやら何台か追い抜いていった自動車の方から話を聞いておられるようでした。

しかし、見られているのですよね。。
一人なので怠けようが、ボヤこうが、誰かに咎められることはありません。が、見ている人は見ています。報われたくて登ったのではないのですが、登ってよかったと思いました。
そして、これはこの日の夕方もまあ思うことに。。









そして程なく、駐車場に戻り山道を下ります。これが寒いのなんの。。下りなので漕がないのですね。なので体は冷える一方。しかも汗と雨で体はびしょ濡れ。。五月だと言うのに凍えるほどでした。。
あとで分かったのですが、この下りで自転車の方とスレ違います。この方とは結局最後まで抜きつ抜かれつ。共にゴールを迎えることになります。。人生は不思議です。

そうそう、因みに、私の自転車は「キャリーバー」タイプという、ブレーキです。ロードバイクに付いているやつですが、ゴムでリムを挟んで制動します。もともと制動力が高いブレーキではなく、特にタイヤが濡れると効かなくなります。山道の下りではこれで往生しました。。余りの急勾配だとブレーキを掛け続けねばなりません。。腕も疲れるし進まないし。。ブレーキはディスクタイプがお遍路には良いと思いました。
また、タイヤのサイズですが、私のは 28 というロードレース用の細身で、スリックでした。これがまた悪路では不安定だし、鉄の排水口というのでしょうか?網状 (長方形ですが。。) になった鉄状の蓋?これにタイヤがハマるのです。で、雨なので滑ります。幸い転倒するところまではいきませんでしたが、これは怖かったですね。。

これらの点からして、マウンテンバイクの方が走りやすい気がします。

海岸沿いやフラットロードを駆け抜ける会館は捨てがたいものがありますが、山道が多いお遍路では悪路走破性が高いほうがかえって安全に走れる気がします。。


で、ここは、十三番 大日寺 山門付近。
冷えた体を着替えとコンビニのホットコーヒーで温め直し、山道を下りました。ぼぼ下りきったあたりに大日寺が見えてきます。
駐車場に自転車を止めて、後は徒歩です。
これが山門です。
十三番 大日寺 山門。
ここから 17 番までは近くに点在しているので、駆け抜けていきます。。
十四番 常楽寺 山門。
十五番 国分寺 山門。
十六番 観音寺 山門。
十六番 観音寺 山門。
十七番 井戸寺 山門。
こういう街中の札所は人も多く、次々とお参りしていくのでなかなか印象に残っていません。。
ノーコメントで失礼致します。。

この後、どこかのコンビニで食事をとったはずなのですが、これが失念。。
そして、ほどなく小松島に向かっております。次は 18 番。ここで少し遠回りをしてしまいました。。
十八番 恩山寺 山門。
ここで再び T 氏と出会う。調べてみると T 氏が早めに到着しており、帰り支度をしているところに私が到着している。
十九番 立江寺 山門(入り口)。
実はこれが裏門?であることに気が付き、この後移動する。
十九番 立江寺 山門。
ここが山門。撮影時刻は 14:45。先ほどわかったのだが、 T 氏はこの時刻にここを出発している。なんとも不思議な事だ。 T 氏は前日に 13-17 を打ち、焼山寺へは私より少し遅れてアタック。
この微妙な差が丁度埋まり再開しているのだ。
しかも、私が道を間違えなければここへは別々に到着している。なんとも不思議ではないか?








この後、私は「後は鶴林寺で今日も終了!!」みていなすでに完了した気分でいたのだ。
詳細はライブ版のブログに記載してある。

ライブ番のブログ 5/11 の振り返りの巻。

二十番 鶴林寺 山門。
水がなくなり、朦朧とする意識の中、先の見えない濃霧の中をフラフラで自転車を押し続けた。 17:00 で山門は閉まる。
16:55 突如景色が一変し、駐車場が現れた。丁度、同じ時刻に行き合わせた軽自動車でお参りしておられる方とまずは山門に向かう。
それがこの写真だ。この風景は忘れることがないと思う。だめかもしれない、着かないかも知れない、ひょっとしたら無いかも知れない。。
麓で軽く考えていた鶴林寺の恐ろしさを体感したその瞬間だ。




人によっては鶴林寺より焼山寺と言う。おそらくは体力の問題かと。。渡しの場合は焼山寺は朝一で攻めた。それも覚悟のうえ。が、鶴林寺はすでに 80km 走った後で登り始めている。これがその差だと思う。準備して覚悟のうえ向かうのと不意打ちのようにというか、準備不足で登るのではやはり違うということだ。平常心是道なり。

よく間に合ったと思う。ライブでも書き残しているが、納経所で待ち受けていたのはまだ若いきれいな女性だった。あの微笑みも忘れないと思う。

で、その後は山を下り、太龍寺の麓の宿に泊まった。何人もの自転車の方と出会い、楽しい夜でした。

この日の走行距離は 97.8km 札所の数、昇降量、走行距離いずれも今回の旅で最大クラスの活動量となった。もつともこれで足を痛め、無理なスケジュールを見直すこととなるのだが。。


No comments:

Post a Comment