2011/05/06

回想:自転車でお遍路 2010/05/12-1

焼山寺、鶴林寺の激闘の翌日、朝一の札所は宿泊先の目の前にそびえる山の上、太龍寺だ。ここへはロープウェイがあり、宿を出たら目の前が乗り場だ。朝御飯をいただき、支度を済ませたらまずは自転車を預けて、ロープウェイに乗り込んだ。

公共交通機関を使うのはどうかという話もあるが、山の上は登りきれないところもあり、乗れるところは乗るようにする。と決めていた。まだ雨が多少残り晴れかけていた時間帯でもあるのでこれを待つ間にロープウェイに乗るという考え方もある。
山を登るに従い、窓に雨がつくのがわかる。。



が、晴れ間も見えてきた。。
実はこのロープウェイの中には私と笑顔が素敵な添乗員さん (漂亮) の二人切っりなのだ。写真を一緒に撮りまくるという考え方もあるが、お遍路ではそんなことはしないのだ。


それを振り切るように不自然にもシャッターを切る。
高所恐怖症なのにこんな写真もとる。。
そうこうしている間に別れの時は訪れ、



二十一番 太龍寺 山門。到着。

昨日の激闘で勝ち得た焼山寺と鶴林寺の山門とは違うが、苦労して登ってもロープウェイで登っても、素晴らしい山は素晴らしい。
雨上がりの朝の空気がなんとも清々しく、また早朝なので人もいないのが、神秘的な空間を作り上げている。ラピュタにたどり着いた最初のシーンのように。鳥がさえずる中、ロボットがやってくるのではないか?そんな不思議な感じだった。


これは階段の上からロープウェイの乗口を撮影した写真。
地面が途切れて、空が見えている。

その逆側。山の上の橋。不思議な光景だ。
そして、お勤めを果たし、再びロープウェイに戻る。また先程の人だろうか?そんな事を考える余裕もある。。。


これは太龍寺ロープウエイから見る舎心ヶ嶽。弘法大師が修行したと言われる岩の上に、お太子様の像が坐す。ちょっと小さくて見えないが。。


こちらの写真は人影が見える。。
これはお像だ。
ここまで歩いていける。山道を歩いて往復 1 時間ほどだろうか?が、この日は室戸岬まで行くつもりでいたので、ここへはよらず自転車に乗り込むことに。。
後で、この計画は無謀であったと知る。

二十二番 平等寺 山門。
太龍寺の麓から、自転車に乗り込み、再び走行しだした。最初の札所がこちらだ。実はこの時すでに膝が痛くなっていた。。右ひざを曲げることができず、階段を登るのに手すりにすがらないと登れない。。

二十二番 平等寺 山門。

二十二番 平等寺 境内から山門を望む。

二十三番 薬王寺 山門。

近くのコンビニで昼ご飯にした後、薬王寺を訪れる。今日の札所はここまで。この先は延々フラットロードを室戸岬に向かって突き進むぜ。みたいな気持ちでいた。
しかしどこかで体の疲れを感じており、「行けるのか?」との不安も頭をよぎっていた。。
特に膝が心配。。
ビンディングをなんども調節しては走り、なんとか痛みが少ない位置を探しだした。

二十三番 薬王寺 山門。
こちらは正面からのショットだ。



















実はこの薬王寺の先、室戸岬に辿りつくまでにはいくつもの坂を越えていくことになった。これは全く想定外の事で、もともと苦手な上、膝も痛いと来ている。時計と地図を何度も見直しながら、ついに室戸岬まで行くことを断念する。。。
宿は全部予約済みで立ったので一つ崩れると全部崩れる。二泊目にしてそれ以降が予定通りに行かないとは。。計画が無茶すぎたのか?体力がなさすぎたのか?

いやいや、前日の夜教えてもらったろ?

山次第。

あーだこーだ言うより、するのがよく分かる。
百聞は一見にしかず。

しかし、準備を怠る事なかれ。。
備えあれば憂いなし。

ある意味矛盾しているが、このあたりが絶妙だ。。

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